前半生・増備車について

 

 昭和33(1958)年11月1日、151系電車はビジネス特急「こだま」として運転を開始。東京〜大阪6時間50分の俊足による日帰りダイヤや、冷房完備の快適な車内が好評を博した。

 満席になることも多く、2等車(普通車)は当日発売用に設けられたデッキ部分の折りたたみ補助椅子もしばしば用いられた。

 

 電車特急の成功により2つのプロジェクトが動きだす。

 1つは客車特急の置き換えである。151系登場以降、看板特急だった「つばめ」が見劣りするようになったためだ。

 もう1つは新幹線計画のための高速度試験だ。試験次第では200km/h運転を行う高速鉄道が日の目を見る。


   そしてついに、あの名車が誕生する…その名はクロ151、通称「パーラーカー」。

   昭和35(1960)年6月1日、クロ151と国鉄電車史上初の全車食堂車サシ151を組み込む豪華編成が誕生。そしてついに国鉄のフラッグシップ「つばめ」は電車化された。

※この項は仮公開です。正式公開(内容拡充)はしばらく先になります。